NPO法人禁煙みやぎ　「第26回禁煙推進・宮城フォーラム」開催報告

宮城県の禁煙推進団体

世界禁煙デー

TOP > 禁煙みやぎの活動 > 第26回禁煙推進・宮城フォーラム > 開催報告

第26回世界禁煙デー･宮城フォーラム開催報告

「第26回禁煙推進・宮城フォーラム」のご報告

特定非営利活動法人禁煙みやぎ
理事長　山本蒔子

　既にお知らせしましたように、「第26回世界禁煙デー・宮城フォーラム」は、5月31日にはコロナ禍のために延期を余儀なくされました。この10月25日に「第26回禁煙推進・宮城フォーラム」として、コロナの感染防止対策を行ったうえで、無事に開催することが出来ましたことをご報告申し上げます。
　ソーシャルデイスタンスを確保するために参加者はあらかじめ申し込みいただき、約80名に制限をして行いました。当日は78名の参加があり、盛会に開催することが出来ました。
　プログラムも従来のような広告は掲載せず、会場をご提供いただきました藤崎だけにし、印刷もコピーセンターにおいて自から作成し経費を節約しました。そのプログラムも同封いたしましたので、ご覧ください。
　今回のテーマは「改正健康増進法の原則屋内禁煙を守ろう！」としました。基調講演は東北大学環境・安全推進センター、東北大学大学院医学系研究科産業医学分野の色川俊也先生から「なくそう！望まない受動喫煙」と題してご講演を頂きました。改正健康増進法の内容についても詳しく解説して頂きました。
　例年行っているシンポジウムは、コロナ感染防止のために今回は行わず、いろいろな立場の講演者に、ご自身の喫煙対策をお話し頂きました。
　利府町長の熊谷　大様は予定されていたオリンピック・パラリンピックのために、町として、積極的に喫煙対策に取り組まれたことを話して頂きました。いままで、利府駅にあった「たばこは利府町で買いましょう」と書かれていた柱を刷新し、その文言を止めたそうです。
　市議会議員の佐藤わか子様は喫煙者が多い議員の中で、次々と市民のために喫煙対策をされたことを話されました。最近話題になっている仙台市の勾当台公園の喫煙については、佐藤議員は改正健康増進法の施行時に、灰皿の撤廃を既に公園課に伝えていたにも関わらず、撤廃されたのは一部で市民広場のみであり、公園の3か所が残っていたことに気付かなかったとのことでした。
　今後は公園課や区長と検討し、撤去の方向で進めたいと話されました。
　ホテルメトロポリタン仙台総支配人の林　健一様は、オリンピック・パラリンピック開催に向けて、2017年に仙台駅東口に全館禁煙のホテルを開業したことを話されました。果たして全館禁煙のホテルが受け入れられるか心配していましたが、大変な好評を博したそうです。また本館の方も6割を禁煙室にし、館内においても受動喫煙が起こらないような対策を取っているそうです。
　宮城県健康推進課課長の高橋　悟様は、令和元年の宮城県民の喫煙率は全国でワースト4位であり、宮城県民の健康度が低いことを話されました。宮城県の対策を紹介し、令和4年までには受動喫煙の機会のある人の割合を０％にする事を目指しているとのことでした。
　最後に追加発言として、禁煙みやぎ理事で、宮城県結核予防会の斎藤泰紀先生が、勾当台公園の喫煙状況を紹介しました。この事は10月18日の河北新報に取り上げられ、さらに10月22日のTV朝日のモーニングショーでも驚くべき実態が報じられました。昼休みになると、公園の灰皿には喫煙者が群れを成して集まりタバコを吸うために、周囲にはタバコ煙が立ち込め、タバコの吸い殻であふれた灰皿からは時に火事のように煙がもうもうと立ち上っていました。近くには子どもと母親が遊んでいるという、考えられない状況でした。禁煙みやぎも今後このような状況をなくするために活動をしていきます。議論も活発に行われ、実りあるフォーラムとなりました。
今後も皆様と共に、地域における禁煙推進を続けてまいりましょう。

テーマ：「改正健康増進法の原則屋内禁煙を守ろう！」
　　　　　プログラム（PDF)